第46回研究発表会(オンライン)
◎日時:2021年11月27日(土) 15:00-17:00
◎会場:オンライン開催(Zoom)
●注意事項
・参加は原則として会員限定といたします。
・非会員の参加は紹介制させていただきます。事前に事務局にご連絡ください。
・ID、パスワードをSNS等に掲載するのはご遠慮ください。
・発言時以外はマイクをミュートにして下さい。
・ビデオをオンにすることは強制いたしませんが、セキュリティ上の問題から、ご参加の際は本名の記載をお願いいたします。
【研究発表】
手島由記子
【発表題目】
雑誌が描く働く女性の表象
-1950年代のアメリカの雑誌『Charm』にみる色彩と服種をめぐって-
【発表要旨】
概要:
本発表は、1950年代のアメリカにおいて家庭と就業を両立する中間階級層の女性に着目し、働く女性のためのファッション誌『Charm』を対象として、雑誌の表紙の色彩と衣服の色彩、服種を分析し、家庭と就業を両立する中間階級層の女性像のひとつの様相を考察することを目的とする。
対象は、1950年から1959年までの10年間刊行された、働く女性を対象とした雑誌『Charm』と、主婦を対象とした婦人家庭雑誌『Ladies’ Home Journal』である。
分析方法は、二誌について表紙グラビアページの一つの号を色彩と服種について各項目でカウントしていく。
分析の結果、『Charm』の表紙の背景と服装における女性の表象には、モノトーンを主体とした色やアイボリーが最も多く使われていた。『Charm』の黒の服装は、伝統的な性役割分業の否定に使われることもあったのではないかと考える。『Charm』において、男性服と同様のセパレーツ型は、男女の外見を同一に見せることを可能にしたと言える。