第47回 研究発表会(オンライン開催)

デザイン史学研究会の皆様
第47回研究発表会を下記日程、Zoomミーティングにてオンライン開催致します。

◎日時:2021年3月5日(土) 15:00-17:00
◎会場:オンライン開催(Zoom)
◎アクセス:会員の皆様へニュースレターにてお知らせいたします

研究発表1 Presentation1
野間 恵佳 Noma Ayaka

発表題目 Title
現代中国アニメーションにおけるオリエンタルな表象:アメリカナイズされる中国アニメ
ーション
Oriental Representations in Contemporary Chinese Animation: Chinese Animation being
Americanized

【概要】
改革開放後の中国において、日本やアメリカのアニメーションが数多く輸入され、両国のアニメ番組が人気を博した。2000年代以降は国内アニメーション産業に注力したことか
ら大きく発展し、現在の米中共同製作につながっている。
本発表では現代中国アニメーションに注目し、米中の3DCGアニメーションを中心に米中共同製作におけるレプリゼンテーションの現状と現代中国アニメーションの抱えるオリ
エンタリズム的な表象について考察を行う。加えて、アメリカ的な製作工程を輸入したことによるイメージの固定化、さらにそれが強調されることによって一種の様式が出現して
いる状況について分析し、米中のアニメーション作品の関係性を浮き彫りにする。

研究発表2 Presentation2
森 麗華   Mori Reika

発表題目 Title
19世紀末ウィーンにおける反ユダヤ主義と退廃芸術論
Anti-Semitism and Degenerate Art Theory in Fin-de-siècle Vienna

概要 Abstract
19世紀末ウィーンにおけるモダン・アート批判は、保守主義者による反ユダヤ主義思想と
いう政治的様相を帯びていたと説明されるのが通例である。マックス・ノルダウにより
1898年に著された『退廃論』、カール・クラウスの評論雑誌『Die Fackel(炬火)』のクリ
ムトのウィーン大学講堂画批判を中心に、当時の反ユダヤ主義思想と世紀末諸運動の持つ
「頽廃性」がどのように結びつけられていたかを概観する。1900年前後での退廃芸術論を
整理し、のちのナチス・ドイツによる「退廃性」の恣意的な誤読・誤用の可能性について
提示する。

オンラインでの開催となりますので、一部のみのご参加も歓迎しております。
皆様ふるってご応募、ご参加ください。