第44回 研究発表会(オンライン開催)

第44回研究発表会(オンライン開催)

第44回研究発表会を下記日時内容で
Zoomミーティングにてオンライン開催致します。

●開催日時
◎日時:2021年3月20日(土) 15:00-17:00
◎会場:オンライン開催(Zoom)
◎アクセス:会員向けML:ニュースレターにてお知らせいたします

●注意事項
・参加は原則として会員限定といたします。
・非会員の参加は紹介制とさせていただきます。事前に事務局にご連絡ください。
・ID、パスコードをSNS等に掲載するのはご遠慮ください。
・発言時以外はマイクをミュートにして下さい。
・ビデオをオンにすることは強制いたしませんが、セキュリティ上の問題から、ご参加の際は本名の記載をお願いいたします。

【研究発表】

発表者:長谷川紫穂

タイトル:設計と無作為性:バイオメディア作品の考察

発表要旨:
本研究では、バイオメディアを用いた作品における表現の独自性が、「設計(プラン)」することと「設計からはみ出すこと」の差分にあることに着目する。今日、バイオアート/デザインとして語られる作品の一部は、ある動物や昆虫、菌類あるいは組織培養といった「生きている媒体(バイオメディア)」の生の環境を設計しながら作品を成立させる。本発表では研究の端緒として、20世紀初頭から手がけられた細菌絵画(Germ Painting)、ヤコプ・フォン・ユクスキュルの「環世界」論、そして現代作家たちの手法を手がかりに、バイオアート/デザインにおける時間的、空間的の拡がり(の可能性)の素地となる「設計」の在り方について検討する。

第43回 研究発表会(オンライン開催)

第43回研究発表会(オンライン)

◎日時:2020年12月12日(土) 15:00-17:00
◎会場:オンライン開催(Zoom)
◎アクセス:会員限定

●注意事項
・参加は原則として会員限定といたします。
・非会員の参加は紹介制させていただきます。事前に事務局にご連絡ください。
・ID、パスワードをSNS等に掲載するのはご遠慮ください。
・発言時以外はマイクをミュートにして下さい。
・ビデオをオンにすることは強制いたしませんが、セキュリティ上の問題から、ご参加の際は本名の記載をお願いいたします。

【研究発表1】  
発表者:高茜
雲南芸術学院(国立大学)デザイン学部 教授
国立民族学博物館学術資源研究開発センター 外来研究員

タイトル: 中国のトンパ象形文字のデザイン資源化:日本への越境

発表要旨:
中国建国後の宗教政策によって社会生活から姿を消したナシ族トンパ教のトンパ象形文字は、1980年代以降、現地麗江において文化や経済活動、中でも1990年代後半の観光発展伴う土産品、国際的文化研究、文化復興の対象として扱われてきた。2003年、トンパ文字が書かれた経典が「世界記憶遺産」として認定されてから、日本ではさまざまのメディアやデザイナーの活動によって「トンパ文字」がブームとなり、現在に至って「若者文化」として定着しつつある。

【研究発表2】  
発表者:鈴木千枝 

タイトル:戦後イギリスにみる「インクルーシブ(包括的な)・デザイン」の境界:障がい、戦後モダニティと日常生活の社会文化史 1960-1994

発表要旨:
戦後社会において、福祉国家の確立、障がい者運動、社会的価値観の変化などを反映し、「インクルーシブ(包括的な)・デザイン」が法制度と社会的要請を通じて実現され、普遍的な価値として標準化された。本研究では、デザイン・カウンシル・アーカイブ、DLF、マス・オブザベーション・アーカイブ等の一次資料に基づき、戦後イギリスの障がいをめぐるデザイン史という文脈における、「包括」と「周縁化」の政治性について言及する。「インクルージョン(包括)」には、職業領域と私的領域を分かつ境界があることが明らかになる。

第42回 研究発表会(オンライン開催)

第42回研究発表会(オンライン)

◎日時:2020年7月11日 土曜日 15時-17時
◎会場:オンライン開催(会員限定)

【研究発表1】  
発表者:鈴木千枝 Chie Suzuki
Title:
Implementing ‘British Welfare State’ through ‘Science of Design’: L. Bruce Archer, Design Methods and King’s Fund Project in 1960s

Synopsis:
After NHS was established in 1948 and the British welfare state had started seeking innovations in medical sphere in 1950s. Their goal was to pursuit efficiency in cost and labor, responding to concerns from then ministry of health, Enoch Powell. The idea of mass-producing and implementing cost-effective standardized products into hospitals attracted the government. Especially, in the early 1960s, the acute shortage of labor force in nursing sector was also a serious issue. Therefore, the demand for redesigning preexisting heavy beds was urgent. The new beds expected to be light and mobile, so that nurses’ physical workload could be reduced, and they were able to work in a smaller group when moving beds.
The King’s Fund is an independent think tank in London. After the establishment of NHS, the fund became a think tank and started to get involved with broader range of welfare issues in England; such as hospital organization, training and design innovations. In the early 1960s, they were planning on establishing a center for hospital organization and improvement. Simultaneously, Professor Misha Black, the head of the School of Industrial Design (Engineering) Research Unit at Royal College of Arts at the time, appointed an industrial designer Bruce Archer to lead a project team that focused on hospital equipment. Professor Misha Black approached the King’s Fund, and they started to work conjunctly with each other on innovation hospital beds from 1963 to 1967, funded by Nuffield foundation. After this four-year project, the new hospital bed, known as “King’s Fund Bed,” was invented and it became the British standard model. This paper examines the design history of this “King’s Fund Bed Project,” and interrogates its approach and asks how ‘welfare state’ was implemented through ‘rational’ design methods.

【研究発表2】  
発表者:野間恵佳(埼玉大学大学院)
題目:拡散するアメリカ文化とイデオロギー
本研究では、第1章で第二次世界大戦中にディズニーによって製作されたプロパガンダ・アニメーションを分析し、作品を見た民衆の行動やその後の世界的な出来事との関係性を考える。第2章では、前章で分析したディズニーの作品群から、プロパガンダの作用と芸術との関係性について考察を行い、筆者の考えるプロパガンダの芸術性について述べる。最後に、第3章では、商業的な分野においてプロパガンダ的な作用をしたディズニーランドに対象を変え、世界的に波及するアメリカ文化とその背後にあるイデオロギーについて考察していく。

About Coronavirus Disease
新型コロナウィルスの影響により、第42回研究発表会はオンライン開催とさせていただきます。
会員の方にはメーリングリストで参加要項をお送りいたします。

第42回 研究発表会

第42回研究発表会

◎日時:2020年3月8日日曜日 14時-16時
◎会場:麗沢大学東京研究センター
◎アクセス:http://www.reitaku-u.ac.jp/about/access.html
◎住所:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階4104号室
 (最寄駅:丸の内線西新宿駅)

【研究発表1】※  
発表者:鈴木千枝(University of Brighton)
題目:キングズ・ファンド・プロジェクト:「合理的」デザインを通じて具現化された「福祉国家」
Synopsis:
After NHS was established in 1948 and the British welfare state had started seeking innovations in medical sphere in 1950s. Their goal was to pursuit efficiency in cost and labor, responding to concerns from then ministry of health, Enoch Powell. The idea of mass-producing and implementing cost-effective standardized products into hospitals attracted the government. Especially, in the early 1960s, the acute shortage of labor force in nursing sector was also a serious issue. Therefore, the demand for redesigning preexisting heavy beds was urgent. The new beds expected to be light and mobile, so that nurses’ physical workload could be reduced, and they were able to work in a smaller group when moving beds.
The King’s Fund is an independent think tank in London. After the establishment of NHS, the fund became a think tank and started to get involved with broader range of welfare issues in England; such as hospital organization, training and design innovations. In the early 1960s, they were planning on establishing a center for hospital organization and improvement. Simultaneously, Professor Misha Black, the head of the School of Industrial Design (Engineering) Research Unit at Royal College of Arts at the time, appointed an industrial designer Bruce Archer to lead a project team that focused on hospital equipment. Professor Misha Black approached the King’s Fund, and they started to work conjunctly with each other on innovation hospital beds from 1963 to 1967, funded by Nuffield foundation. After this four-year project, the new hospital bed, known as “King’s Fund Bed,” was invented and it became the British standard model. This paper examines the design history of this “King’s Fund Bed Project,” and interrogates its approach and asks how ‘welfare state’ was implemented through ‘rational’ design methods.
※新型コロナウィルスの影響により本発表は辞退されることとなりました。

【研究発表2】  
発表者:野間恵佳(埼玉大学大学院)
題目:拡散するアメリカ文化とイデオロギー
本研究では、第1章で第二次世界大戦中にディズニーによって製作されたプロパガンダ・アニメーションを分析し、作品を見た民衆の行動やその後の世界的な出来事との関係性を考える。第2章では、前章で分析したディズニーの作品群から、プロパガンダの作用と芸術との関係性について考察を行い、筆者の考えるプロパガンダの芸術性について述べる。最後に、第3章では、商業的な分野においてプロパガンダ的な作用をしたディズニーランドに対象を変え、世界的に波及するアメリカ文化とその背後にあるイデオロギーについて考察していく。

新型コロナウィルスの感染が拡大しておりますので、当日、熱や咳、倦怠感のある方は、ご参加をご遠慮ください。また、マスクの着用などを奨励いたします。

第41回 研究発表会

第41回研究発表会

◎日時:2019年11月9日土曜日 14時-17時
◎会場:麗沢大学東京研究センター
◎アクセス:http://www.reitaku-u.ac.jp/about/access.html
◎住所:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階4104号室
 (最寄駅:丸の内線西新宿駅)

【研究発表】  
発表者:角山朋子(南山大学)
題目(日):第一次世界大戦期のウィーン工房製「愛国品」に関する考察

概要:
第一次世界大戦中、オーストリア=ハンガリー二重帝国では陸軍省戦争保護局、内務
省戦争支援事務局の後援により「愛国品」(Patriotika)と総称される戦意高揚のた
めのメダル、バッヂ、葉書、記念品が多数生産された。本研究は、ウィーン工房製愛
国品を取り上げ、ウィーン工房の戦争協力の実態を検証する。

第40回 研究発表会

第40回 研究発表会

◎日時:8月3日(土)14:00-16:00
◎会場:麗澤大学東京研究センター
◎アクセス:http://www.reitaku-u.ac.jp/about/access.html
◎住所:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階4104号室

【研究発表1】  
発表者:角田かるあ(慶應義塾大学)
題目:「未来派とモダニズム写真 ——A.G.ブラガーリア『未来主義フォトディナミズモ』をめぐって——」

【研究発表2】
発表者:遠藤律子
題目:「印刷・製本技術からみた日本の書物の装幀の変遷–1860年代~1930年代」

【研究発表3】
発表者:高茜(国立民族学博物館)
題目:「中国麗江ナシ族の「トンパ木彫」民族芸術の生成過程——デザイン史とアート史の人類学」

第39回 研究発表会

第39回研究例会のお知らせ

日時:2019年5月26日(日)13:30~16:00
場所:東京国立近代美術館工芸館
(地下鉄東西線竹橋駅より徒歩8分)

〇展覧会見学(1) 13:30~14:30
「デザインの(居)場所展」(工芸館)
※本案内をプリントアウトし「工芸館」受付でご提示下さい。
観覧券をお渡ししますので、各自で自由見学をしてください。

〇研究発表 14:30~15:30
 場所:工芸館1階会議室
 野見山桜(東京国立近代美術館客員研究員、本展企画者)
 「デザインの(居)場所展を読む」 

〇研究会の連絡 15:30~

〇展覧会見学(2) 16:00~17:00
「イメージコレクター・杉浦非水展」(本館2階ギャラリー4)

〇懇親会 17:30~(竹橋・神保町周辺 当日案内)

本研究例会に関する連絡先
担当幹事: 朝倉三枝
メール(事務局):designhistoryworkshopjapan@hotmail.com

第38回 研究発表会

第38回研究発表会
◎日時:2018年12月16日(日)14:00~17:00
◎会場:津田塾大学 千駄ヶ谷キャンパス SA504教室 
www.tsuda.ac.jp/about/access/sendagaya.html
◎住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24 

【研究発表1】
発表者:新川徳彦(学習院大学)
題 目:「輸出クリスマス電球のデザイン」
    “Design of Japanese Export Christmas Light Bulb”

【研究発表2】
発表者:Jiyeon Koo (Seoul National University)
題 目:“Changes in Apartment Lettering in Korea from 1966 to 2017”

【研究発表3】
発表者:門田園子(お茶の水女子大学)
題 目:「横浜輸出スカーフ産業とデザインへの意識の関わり」
     ”Yokohama export scarf industry and its value of design”

【研究発表4】
発表者:中根友里恵(津田塾大学)
題 目:“Imaging Death through a New Technology:
    Victorian Photograpy and Representation of Death”

第37回 研究発表会

◎日時:2018年3月17日(土)14:00~17:00
◎会場:麗澤大学 東京研究センター www.reitaku-u.ac.jp/about/access.html
◎住所:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階4104号室

【研究発表1】
発表者:朝倉三枝(フェリス女学院大学)
題 目:藤田嗣治のテキスタイルデザイン―1920年代後半、ルシュール社とのコラボレーション
    

【研究発表2】
発表者:清水由布紀(津田塾大学)
題 目:Japanese Studiesにおけるロマン主義
    Romanticism in Japanese Studies

第36回 研究発表会

12月10日(日)第36回 研究発表会を、以下のとおり開催しますのでお集り下さい。

会場:麗澤大学 東京研究センター
   新宿区西新宿アイランドタワー4階4104号
アクセス:
www.reitaku-u.ac.jp/about/access.html

日時:2017年12月10日(日)15:00-17:00

研究発表1
SooJin Lee (Seoul National University)
The Study on Cultural Images in Women’s apparel of TV Advertisements in 1970s
 
研究発表2
角山朋子(獨協大学)
題目:エリカ・ジョヴァンナ=クリーンの〈クレスハイム便り〉にみる両大戦間
期オーストリアの女性とデザインをめぐる状況