第18回 研究発表会

日時= 2009 年7月25日(土)10時30分から
会場=埼玉県立近代美術館2階講堂
さいたま市浦和区常盤9-30-1

研究発表1
発表者=臼井敬太郎(多摩美術大学助手)
テーマ=1930年代イタリアの駅舎デザイン研究-アンジョロ・マッツォーニの駅舎建築を事例として-

研究発表2
発表者=倉林祥子
テーマ=スウェーデン美術とイギリス-アンデシュ・ソーンからストックホルム・エキシビション1930まで-

第17回 研究発表会

日時= 2009 年3月6日(金)午後1時から
会場=デジタルハリウッド大学秋葉原セカンドキャンパス
(ダイドーリミデッドビル7F Room1)
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-16
www.dhw.ac.jp/access/

研究発表1
発表者=山本淳子(ものつくり大学製造技能工芸学科)
テーマ=サイボーグ化する母親たち─「赤ちゃん博覧会 1894」にみるヴィクトリア時代の新しい育児

研究発表2
発表者=関場亜利果
テーマ=グルッポTによる「ミリオラマ15」─ イタリアにおけるキネティック・アートの動向

第16回 研究発表会

日時= 2008 年12月6日(土)午後2時から
会場=京都女子大学C407教室
〒605-8501 京都市東山区今熊野北日吉町35
www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html

研究発表1
発表者=日野永一
テーマ=デザイン史研究の方法について―木工具と昭和30年代のデザイ ン動向を例として―

研究発表2
発表者=井上友子(九州産業大学)
テーマ=ビアズリーとその周辺

第15回 研究発表会

日時= 2008 年7月12日(土)午前10時から
会場=津田ホール会議室T101・102
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-24
tsudahall.com/THHP2/mainindex.htm

研究発表1
発表者=山本佐恵(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
テーマ=ニューヨーク万博に出品された日本の写真壁画―戦時下日本の万博展示にみられる「報道写真」の影響

研究発表2
発表者=朝倉三枝(日本学術振興会特別研究員)
テーマ=ソニア・ドローネーのテキスタイル・デザイン―1920年代フランスにおける女性身体の創造

第14回 研究発表会

日時=2008年3月22日(土)午後1時30分から
会場=デジタルハリウッド大学秋葉原校(JR秋葉原駅すぐ、ダイビル7F)

研究発表1
発表者=ベルトラム・ラース(埼玉大学)
テーマ=平成期における日本のファッション状況

研究発表2
発表者=アンヌ・ゴッソ(日仏会館)
テーマ=椅子はあらゆる人のために? 大量生産と家具のデザイン

研究発表3
発表者=足立純子(早稲田大学大学院博士課程)
テーマ=レヒネル設計応用美術館におけるオリエント・モチーフ

第13回研究発表会

日時=2007年12月8日(土)午後2時から
会場=東北工業大学

研究発表1
発表者=佐藤繭香(津田塾大学)
テーマ=「行進」にみるジェンダーと都市の表象 ―イギリス女性参政権運動を事例として

研究発表2
発表者= 吉村典子(宮城学院女子大学)
テーマ=「ヴィクトリア都市」の現在―英国の都市再生プロジェクトとその成果

第12回研究発表会

日時=2007年7月15日(日)午後2時から
場所=埼玉大学(東京ステーション・カレッジ)[アクセス]

研究発表1
発表者=遠藤律子(千葉大学大学院博士後期課程)
テーマ=近代日本の書物の装丁

研究発表2
発表者=工藤安代(「アート&ソサイエティ」共宰)
テーマ=公共空間デザインとファンクショナル・アートの課題と社会的価値――1980年代アメリカ・パブリックアート史の考察から
キーワード
パブリックアート、景観デザイン、公共空間、機能的アート、1980年代
概要
現在、公共空間につくられるアートとして「パブリックアート」は、都市の景観デザイン政策と関連する地方都市の文化政策として欧米諸国はもとよりアジア諸国でも積極的に導入がなされている。なかでも米国は、ニューディール期の1930年代から現在まで半世紀を越えるパブリックアート史を持ち、国家主導によるパブリックアート政策が本格化した60年代には、専門家の審美観を規範とし、芸術表現の純粋な追求を重視した「芸術特化型」の計画が推進され、モダン抽象彫刻が美術館の壁を越えて都市空間につくられた。しかし、70年代中頃に入るとこれらの作品は「プロップ・アート(ポトンと落ちたアート)」として批判され、設置空間と関わる「サイト・スペシフィック・アート(特定の場にのみ成立するアート)」が求められていく。この時点でパブリックアートの独自性が開花し、表現の多様性も生まれていく。景観デザインの一部をアーティストが起案するという「アートとデザインの統合」の潮流が生まれ、アーティストは単独の創造活動から他のデザイン専門家らとのコラボレーション活動へと創造のあり方を変化させていくのである。

本報告では、その後80年代にパブリックアートの主流となる「使える(Useful)アート:機能的(Functional)アート」(広場全体デザイン、舗道、ベンチ、橋架、フェンス、パーゴラ等)が都市環境デザインに現れてきた背景に着目し、創り手であるアーティスト、受け手である市民、政策を執行する行政という各セクターの相互関係を考察していく。それによって、自律的な創造行為として捉えられてきたアートが、公共空間という場において、現実の都市機能や敷地の文化性・社会性を反映するアートへ変容していった諸要因を探る。議論の過程では、アートに機能性の価値を求める市民の要求と、それに対してアーティスト及び美術専門家からの批判的な言説を取り上げ、都市空間の公共性の課題とアートの関わりについて検討することを試みる。

第11回研究発表会

日時=2007年3月17日(土)午後1時から
場所=京都女子大学(C407教室)

研究発表1
発表者=土屋伸夫(筑波大学大学院博士課程)
テーマ=勝見勝とデザイン運動――日本デザインコミッティーを中心に
キーワード
勝見勝、デザイン運動、グッドデザイン、日本デザインコミッティー、銀座・松屋
概要
本発表は、戦後日本におけるデザインコーディネーターとして重要な役割を果たしたとされる勝見勝が、デザイン運動の興隆・発展にどのように寄与したかを日本デザインコミッティーでの勝見の活動を中心に解明しようとするものである。
デザイン運動とは、日本国内における芸術運動・産業運動・社会運動・消費者運動の側面を包括的または部分的に持ったものを指す。特に、グッドデザイン運動は消費者運動(市民運動)に対応するものである。
デザインギャラリーの現状は、1985(昭和60)年にオープンした「ギャラリー・間」に続き、1986(昭和61)年にオープンした「ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)」が20周年を迎えた反面、企業の財政・経済状態による活動の縮小または休止状態のデザインギャラリーも少なからずある。
さて、デザインギャラリーそのものについては、その系譜となるものが充分研究されてこなかった。つまり、先行研究がほとんど見あたらない。
また近年、芸術支援学においては、筆者の研究主題である「デザインギャラリー」が、分野別に専門化しつつあるため、その全貌と系譜を明らかにすることがもっとも重要視される。
デザインギャラリーの研究の根幹を形成するために、勝見の日本デザインコミッティーの活動を通じ、そのデザインギャラリー展の活動を明らかにすることは、様々な方面から意義がある。
従って、本発表における勝見勝とデザイン運動に関する考察は、今後「デザインギャラリーの研究」における根幹として重要な役割を果たし、かつ芸術支援学的考察が新たな知見を生み出す要因となる。
今回の発表の目次項目は、以下のとおりである。
(1) 研究の目的と方法
(2) 勝見勝の略歴
(3) デザイン運動の担い手と区分
(4) デザイン事典におけるデザイン運動の位置づけ
(5) 日本デザインコミッティーのデザイン運動
(6) 結論
(7) 今後の課題

研究発表2
発表者=藤原美樹(福山大学)
テーマ=『金瓶梅』にみられる生活様式と室内意匠に関する研究
キーワード
『金瓶梅』、翡翠軒、文人、蘇軾、東坡椅、室内意匠

概要
本研究は、『金瓶梅』の記述や挿図を主な文献史料として、明代の豪商一家の生活様式と室内意匠の機能的、装飾的効果およびその時代の嗜好性や時好性について明らかにすることを目的とする。『金瓶梅』は、『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』とともに四大奇書のひとつとして知られ、日常生活が詳細に記述される全100回の長編小説である。
これまで、豪商一家における女性の地位と住まいとの関係および住まいにみえる擬似的仙界の場所について明らかにした。また、家具・室内意匠に関わる用例に着目し、男性の場所とされる書房(書斎)、人生儀礼の中心的場所である大廳(客間)、女性の住まいに配置される家具・室内意匠の特性とそれらが構成する室内の性格についての考察を行い、家具や室内意匠は、社会的身分や生活様式を表象するものであることについて明らかにした。また、場所を構成する「隔」のうち、屏風についての考察を行い、屏風の形態、用材、図案・紋飾により、それぞれの場所の特性が構成されるとともに、登場人物の社会的身分や生活様式が表現され、使用に関しての社会規範がみえることなどについて明らかにした。
本発表では、『金瓶梅』にみえる書房のうち、主人公・西門慶の夏用の書房「翡翠軒」を中心に、西門慶の私的生活様式と室内意匠とのかかわりについて明らかにし、これまで実体のつかめなかった設計者としての文人とのかかわり、特に北宋代の文人・蘇軾(號は東坡居士)が設計し、愛用したとされる坐具「東坡椅」の復元を試み、その根底にある設計思想について検証した結果、おもに次のことが明らかになった。
(1) 士大夫(文人)たちの生活は、官僚社会における秩序的な支配階層である公的生活様式と精神性重視の私的生活様式の生活であり、私的生活様式は、「書房」において行われた。
(2) 文人たちの理想とする「書房」は、その内外に自然を必要とし、清浄でなければならない。室内の書案上に精神性のある文房具ほかを配置し、賞玩することにより、精神の隠逸を求めた。
(3) 「書房」は、書を読み、音楽を奏で、体力増強の養生法を実践し、午睡を楽しむための場所であり、私的接客場所である。
(4) 文人たちは、精神を満足させ、養生法の実践や美的生活のために家具、文房具、生活用具、室内意匠を設計した。その設計思想は、精神と身体の養生実践のためであり、当時から「感性工学」や「人間工学」にもとづいて設計されていたことが明らかである。
(5) 書房「翡翠軒」はその名称より、不老不死の願いとともに、豊穣、生命、再生の願いがみえる。
(6) 蘇軾が設計し、愛用したとされる坐具「東坡椅」は、書房に配置される養生と精神の安寧のための坐具である。更に、塔脳の装飾モチーフは「霊芝」であり、その形態より不老不死の願いがこめられることが明らかであり、これが清代の太師椅の塔脳意匠の起源になったと考えられる。

研究発表3
発表者=松下久子(長崎県文化振興課学芸員)
テーマ=19世紀後半の三川内焼について――神戸のデアス商会との関係から

第10回 研究発表会

日時=2006年12月2日(土)午前10時から
会場=島根県立石見美術館(講義室)

研究発表1
発表者=松隈達也(福岡大学大学院博士後期課程)
テーマ=ヴィクトリア朝初期イギリスのデザインと著作権

キーワード
ヴィクトリア期イギリス、デザイン問題、著作権、コピーライト委員会、自由貿易、オリジナリティ、道徳

概要
本報告では、1840年イギリス下院の「デザインの著作権に関する特別委員会」(以下「コピーライト委員会」)を分析にする。19世紀イギリスにおける工業デザインの問題は、N・ペヴスナー、A・フォーティなど多くの研究者が言及してきた問題である。しかし、工業デザインの問題とイギリス議会とを具体的に考察した研究はない。したがって、ここでは「コピーライト委員会」での証言等を分析し、その上で19世紀前半、政治問題化したデザイン問題の本質を解明したい。「コピーライト委員会」で問題視されたのは、工業製品デザインの著作者・製作者に対する一定の権利についてである。デザインの公表後、製作・販売において特定期間は著作者が独占的権利を有する、つまり著作権保護の問題が議論された。実際、「コピーライト委員会」以前から著作権侵害行為は産業界で広範に見られ、不満や改善を求める声が非常に高まっていた。また著作権に関する現行法はまったく形骸化し、著作権法の不徹底によりデザインの質が低下したという意見も少なからず述べられていた。以上の状況から「コピーライト委員会」が組織され、著作権保護の期間延長に関する調査が着手された。保護期間の延長により、製造業者の不満解消、工業製品デザインの質の向上、イギリス産業の活性化という狙いがあったのである。しかしながら、「コピーライト委員会」での証言は予想外のものだった。たしかに、著作権侵害の深刻な被害を受けているとの切実な証言もあったが、注目すべきは保護期間の延長反対あるいは保護不要とする証言である。反対派の根拠は、法的制約・制限によって産業界は国家の介入を受け、自由競争・自由貿易の原理が脅かされるというものだった。ここから工業デザイン問題を取り巻く同時代の政治性が明確に看取できる。さらに審議中には、デザインのオリジナリティ保護や道徳の問題など19世紀半ば以降に繋がる重要な論点が提出された。

研究発表2
発表者=河野克彦(島根県立石見美術館)
テーマ=近代日本のデザイン教育――安田禄造とウィーン

第9回 研究発表会

日時=2006年3月11日(土)午後2時から
会場=埼玉大学(東京ステーション・カレッジ)

研究発表1
発表者=井上絢能(東京工芸大学大学院博士後期課程)
テーマ=ウォルター・クレインから見た日本美術

研究発表2
発表者=西村美香(明星大学)
テーマ=羽原肅郎氏のデザイン観を探る――戦後日本デザイン界の歩みの一片